体操日本メダルに暗雲 リオ会場「採点システム」に不具合
開幕まで4カ月を切ったリオ五輪の開催を危ぶむ声が上がっている。
夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)は19日、スイス・ローザンヌで総会を開き、今年8月開幕のリオ五輪の準備状況について協議。総会では各競技団体から大会組織委による準備の遅れなどを批判する意見が続出したという。
会見したフランチェスコ・リッチビッティ会長は「テストイベントでは競技の進行の妨げになった事例もあり、本番に向けて多くの不安材料がある」との見解を明らかにした。
五輪開幕前には、本大会に向けた「プレ五輪」を実施する。競技会場の設営状況などを確認するためだが、今大会で最も不備が目立ったのは体操だ。
会場である「アレーナ・オリンピカ・ド・リオ」で行われているテストイベントでは、電力不足の影響から採点システムに不具合が生じるなどの試合進行に支障が出ている。これには国際体操連盟(FIG)のスポークスマンが「会場の準備が遅れているため、大会運営を疑問視せざるを得ない」と組織委を痛烈に批判している。