新技術委員長は“不要論者” リオ五輪サッカーOA枠どうなる
リオ五輪の対戦相手が決まった手倉森誠・五輪代表監督には頭痛のタネがある。6月10日までに結論を出さないといけない「オーバーエージ(OA)枠」を使うかどうか――である。
「23歳以下」選手で構成される五輪代表には、96年の米国・アトランタ大会以降、本大会で「年齢制限なしのOA枠選手が最大3人」認められるようになった。もちろんOA枠を使わない選択肢もあるが、リオ五輪出場を決めた直後、日本サッカー協会・技術委員会の霜田正浩委員長(当時)が「(OA枠を使わずに)若手に経験を積ませるという意見もあるが、まずは勝負にこだわりたいと思う。OA枠を使う」と断言。手倉森監督にしても「霜田さんとの関係性は良好だし、OA枠を使ってリオ五輪で結果を残したい気持ちも人一倍ある。OA枠を誰にするのか、既に霜田さんと話し合いをスタートさせていた」(サッカージャーナリスト)。
だが、3月27日に日本サッカー協会の新会長に就任した田嶋幸三副会長が、新技術委員長にアトランタ五輪代表監督だった西野朗氏を任命したことで風向きが変わった。