ルーニー投入でも勝てず…イングランド思惑外れB組2位に

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 フランスで開催中の欧州選手権(ユーロ)で優勝候補に挙げられているイングランドは、3戦目のスロバキア戦(日本時間21日午前4時キックオフ)の先発を2戦目ウェールズ戦から主軸MFルーニーを含め、6選手をガラッと入れ替えた。

 指揮官ホジソンの思惑は「大黒柱のルーニーを休ませた上で勝ち点3を奪い、グループリーグB組を首位で通過することだった」とは現地取材中のサッカージャーナリスト・元川悦子氏である。

 前半を0―0で折り返すと後半はスロバキアが攻勢を強め、ホジソン監督は11分、主導権を奪い返すためにルーニーを投入した。ボランチに入ったルーニーだが、チームメートの流動的な動きを見て左右両サイド、トップとポジションを変えて攻守のつなぎ役をこなしながらチャンスメーク、シュート、セットプレーのキッカー、そして献身的な守備と大忙しだった。

「ホジソン監督もチームが“ルーニー依存症”であることを分かっているからこそ、決勝トーナメントを見据えて休ませようとしたのでしょう。しかし、ルーニーがどんなに頑張ってもシュート計27本(枠内5本)で無得点と決定力不足は相変わらず。イングランドはグループリーグ2位通過となり、決勝トーナメント1回戦でF組のポルトガルと対戦する可能性も出てきた。スロバキア戦で勝ち点3を取れなかったことが、どんな悪影響をもたらすのか? 注目されます」(元川氏)

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