米から帰国でヘトヘトも “内弁慶”の池田勇太初日好発進
【ISPSハンダグローバルカップ2016】
先週の池田勇太(30)は、全米オープン予選の2日間を11オーバーであえなく予選落ち。フェアウエーキープ率43%、パーオン率39%といずれも平均を大きく下回った。ところが日本に帰ってくれば楽勝だ。
大会初日は6バーディー、1ボギーの66で回り、首位と3打差4位タイにつけた。メジャーでは2日間で3バーディーしか奪うことができなかったのだから、さぞかし、やさしく感じたはずだ。
「(全米オープンに比べて)グリーンが小さいので、乗っけとけばバーディーチャンスにつくのかな、と。(プレー内容は)普通。すごいナイスって感じではないです」(池田)
その昔、尾崎将司が「俺が日本で強いのはメジャーに出ているから」と語ったことがある。
タフな設定の会場で世界トッププロたちの技術を見て学び、それを人知れず夜遅くまで練習して身に付け、日本での勝利につなげていった。メジャーでは勝つことはできなかったが、出場回数が増えると国内ではどんどん強くなっていった。
ところが池田は初日成績について、「なんとなくやって、なんとなくって感じです」と振り返った。せっかく全米オープンを体験したにもかかわらず、あまりにもお気軽なのだ。だから日本ツアー仕様のプロでしかなく“お山の大将”と呼ばれるのだ。