ドラ1ら11人を戦力外 阪神は“金本イズム”で編成にもメス
こういうことはドンドンやったらいい。
阪神が03年ドラフト自由枠の筒井ら過去のドラフト1位選手ら計11人を戦力外とした。
「ドラ1&自由枠」でユニホームを脱ぐのは筒井に加え、05年高校ドラフト1位の鶴、06年大学・社会人ドラフト希望枠の小嶋、09年1位の二神の4人。筒井(1試合)と鶴(2試合)以外は今季、一度も一軍登板がなかった。通算13年で8勝の筒井は主に中継ぎで221試合に出場したが、先発として期待された鶴は11年間で9勝、小嶋も10年間で4勝にとどまった。二神に至っては7年間で0勝。それぞれクビにするのが遅いくらいだ。
これはスカウティングの問題もあるだろう。重複1位指名で獲得した藤浪や高山といった逸材は別にして、1位に「外れ」が多すぎる。阪神は部長以下11人のスカウトがいて、ことあるごとに大人数で視察し、他球団のスカウトを驚かせている。何のためにこれだけの人員を割いているのか。あるパ球団の幹部が言う。
「以前、阪神のスカウトが『ウチは動きだしが遅く、決裁に時間がかかる』とボヤいていた。新人発掘に限らず、FAや助っ人補強においてもそのようだ。今年、糸井獲得の方針が決まる前に、あるFA選手を巡って獲得の段取りを組みながら、意中の球団があるということで撤退せざるを得なかったと聞いた。情報不足が招いた結果だろう。動きが遅い、情報に疎いでは、現場を預かる金本監督も頭が痛いと思うよ」