流経大戦で“最終テスト” 創価大・田中ドラ1指名への不安
20日に迫ったドラフト会議で1番人気の創価大・田中正義(22=創価)。15日の東京新大学リーグ・流通経大戦の先発が予想されるが、舞台の県営大宮球場に大量のスカウトが押し寄せそうだという。
もともとダントツの超目玉候補。12球団1位競合の可能性も指摘されたが、今春に右肩を痛めた影響から、いまだに大部分の球団がGOサインを出せていないのだ。
巨人は山下部長も含めたスカウトが総動員でチェックする予定。他球団もスカウトが集結し、最終判断を下すとみられる。山下部長は「ちゃんと投げているかだけの確認」と言った。実力は疑いようがない。「確認」したいのは、故障から完全に復調しているか。これから再発しないか。
パ・リーグのあるスカウトは「正義の1位競合は最終的に4、5球団が現実的なラインではないか」と見通しを示す。これが、15日の試合のデキ次第で増減する可能性があるという。
相手の流通経大にも注目投手がいる。最速155キロで右肘と右肩のダブル故障から、こちらも復帰したばかりの生田目翼(21=水戸工)だ。
昨春の大学選手権で好投し、「公務員志望」と言って話題になった。しかも「2位までならプロ。3位以下なら社会人」という縛りをかけている。15日の直接対決は、リーグ優勝をかけた大一番ながら、両右腕にとっては別の意味でも大事な大事な「最終テスト」になる。