“ドラ1対決”にも敗れ…創価大・田中に注がれる厳しい目
「この日は全体的にフォームが硬かった。恐らくまだ、右肩のケガが響いているのではないか。速球投手はエンジンのかかりが遅い傾向があるものの、故障前の田中は当てはまりませんでしたからね。創価大は神宮大会での日本一を狙っているチームだけに、ドラフト指名で気が抜けたというのも当てはまらない。伸びしろの大きい田中は2年後、3年後には15勝、20勝の可能性を秘めているが、来季戦力になるかは疑問。5勝止まりということもある」
■「佐々木はゲームのつくり方を知っている」
一方の佐々木は9回1失点の完投勝利。こちらも即戦力と評判の右腕だが……。
「佐々木は余裕をもちながら、勝負どころでは力を入れて投げていた。ゲームのつくり方を知っている。全体的なポテンシャルはともかく、緩急の使い方に関しては田中の及ぶところじゃない。こちらは1年目から2ケタを勝ってもおかしくない」(前出のスカウト)
田中も「佐々木投手はボールを絞らせず、(来ると)分かっていても打てない変化球を投げていた。その差です」と、素直に脱帽。来季を暗示するようなドラ1対決だった。