残留で守護神期待も…巨人マシソンは“来季で見納め”濃厚
巨人の高橋由伸監督(41)が一番ホッとしたのではないか。11月30日に保留者名簿が締め切られ、セットアッパーのスコット・マシソン(32)が記載された。これで来季6年目のシーズンを迎えることが決まった。
今季は70試合で8勝4敗、防御率2.36。160キロ近い剛速球を武器に、「勝利の方程式」を支えた。セーブ王の沢村、勤続疲労の色濃い山口より、高橋監督や尾花投手コーチの信頼度は、はっきり言って高い。その首脳陣には来季、抑えを含めた方程式をシャッフルする意向がある。キーマンは14年に30セーブを挙げたマシソンで、残留決定は指揮官が待ち望んだ朗報だったのだ。
さるチーム関係者がこう言う。
「これから外国人補強の可能性はあるが、クルーズ、ギャレットの野手2人は残留。先発のマイコラスもあと1年契約が残っている。現段階ではマシソンを含めた4人が来季の助っ人の基本線。そのマシソンは、安定度から来季の抑え最有力候補に挙がっている」
が、マシソンは今季終了後、「少なくともあと1年は、日本でプレーする機会があればいい」と発言して報道陣を驚かせた。昨オフにメジャー球団からオファーがあったことを明かし、いずれは帰りたい、と明かしたもんだから、巨人の関係者は大きなショックを受けた。