マスターズとGS初制覇へ 錦織圭が迫られる“2つの決断”

公開日: 更新日:

 別の関係者が言う。

「チャンの貢献度は誰もが認めるところだが、錦織は試合に負けた後の長い説教や単純な練習に100%納得できないこともあるようだ。必ずしも2人の関係は良好ではないとも聞く。4回戦の途中で棄権した今年の全英では、チャンコーチが脇腹痛の重症化を心配し、両手でバツ印をつくって棄権指令を出した。それでも錦織は指示に従わず一度はプレーを続けた点も、それを表している」

 さらにこの関係者は続ける。

「コーチと選手が同じタイプのプレーヤーということはプラスも多い一方、頭が柔軟でなければ違った面を見いだせない。実際、今季の錦織はツアーの目標だったマスターズ(1000)に勝てなかったばかりか、優勝は格が4番目のメンフィスOP(ツアー250)だけ。チャンの指導を受けて3年が過ぎた。世界の頂点を目指すなら、コーチを代えたり、新たな指導者を加えることをためらうことはない」

 アンディ・マリー(29)は今年5月、元女子世界1位のアメリ・モレスモ(37)とコーチ契約を終えると、6月の全仏決勝でノバク・ジョコビッチ(29)に負けた直後、2年ぶりに元世界1位のイワン・レンドルをコーチ陣に加えた。レンドルと別れてからGS決勝で3度もジョコに敗れたマリーは、4大大会で8度優勝している元コーチを再び頼り、念願の世界1位の座についた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ