投打に加え右翼守備 これが栗山監督の描く「大谷三刀流」
もっとも、現時点での大谷は二刀流すら「未完成」だという。投手としてここまで4年、年間通して先発ローテーションを守った経験が一度もない。さる日本ハムOBがこう言った。
「先発投手には年間通じてローテを守るだけのスタミナや体力が欠かせません。通常は登板間に3回くらい、かなりハードなトレーニングを積んで体を追い込む必要がある。けど、大谷は先発の柱として起用されているうえ、登板間も3番打者として出場しているため、やりたくてもそれができない。それでシーズン途中でどうしてもガス欠になってしまうというのです。エースと中軸の両方を担う負担が大きいことは栗山監督も無理があると承知していて、5、6回、70~80球で降板させようとしたこともある。本人も肩や肘にいつもとは違う張りが生じるケースもあるといいますからね。大谷の体にはかなり大きな負担がかかっているのは間違いありません」
エースと3番打者の両立すら難しいのに、さらに外野守備を加えた三刀流とは、いくらなんでも無理がある。そこで浮上したのが投手としての負担を軽減するプランだという。前出のOB氏がこう続ける。