FA人的補償で巨人が失った平良は“菅野級”の逸材だった
巨人は菅野になりうる逸材を失ったわけである。
■OBからも続々と苦言が
ただでさえこのオフの大型補強を冷ややかに見る巨人OBは多い。昨年12月に開かれたOB会総会で「巨人の未来のために、もっと若い選手を育ててほしい」と球団に訴えたという評論家の高橋善正氏をはじめ、重鎮の広岡達朗氏もその場で苦言を呈したという。V9時代のショート・黒江透修氏は本紙で「大型補強のおかげで優勝しても、私はちっともうれしくない」と語っていた。
どうしても今年勝ちたい事情から、人的補償のプロテクト28人は、ベテラン、中堅が厚めに守られたともっぱら。13年オフに相川の人的補償としてヤクルトに高卒2年目の奥村が指名され、チーム内外から批判されたが、教訓は生かされず。巨人はまたも若手有望株を失った。