優勝はたった3人 新横綱・稀勢の里に昇進直後場所の重圧

公開日: 更新日:

■横綱土俵入りも精神的に消耗

 もうひとつ、新横綱を苦しめるのが、この日行った土俵入りだ。相撲評論家の中澤潔氏が言う。

「昔、ある横綱が話していました。『横綱土俵入りは軽く四股を踏んで、チョンチョンっとやるだけ……と思っている人が多い。でも、あれは結びの一番より、精神的に疲れるんですよ。絶対に間違えちゃいけないし、メリハリをつけて美しく見せなきゃいけない』と。確かに間違えたら赤っ恥。角界には『土俵入りがうまくなった横綱は引退間際』という格言もある。一見簡単でも、精神的な消耗は大きいんです」

 ただでさえ、「2場所連続優勝」の基準を満たさずに昇進した稀勢の里は、3月場所で実力を見せつける必要がある。この日、明治神宮に集まったファンは約1万8000人。貴乃花の2万人には及ばずとも、約4300人だった白鵬の4倍以上だ。それだけファンも19年ぶりの和製横綱に期待をしている。

 来場所も賜杯を抱き、雑音を封じ込めてくれるといいのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”