フリー打撃でブレイシア好投 広島は“外国人枠”争い熾烈に
広島の新外国人、ライアン・ブレイシア(29)が8日、キャンプ初のフリー打撃に登板。エルドレッド、野間に対して安打性の当たりはゼロに抑えた。21球を投げてボール球が半分だったが、本人は「非常にいい投球ができた。体もいい感じで動いていたし、これからもっと精度を上げていく」と満足げだった。
昨年は、アスレチックス3Aで46試合に登板して5勝3敗1セーブの防御率3.56。60回3分の2を投げて70三振を奪った右の本格派という触れ込みだ。首脳陣は中継ぎとして「勝利の方程式」の一角を担ってくれればと期待しているが、このブレイシアと内野手のペーニャが加わった今季の外国人は6人態勢。4人の一軍外国人枠を巡って、争いは激化する。
「外国人枠といっても、同ポジションで4人の登録は認められていないので、助っ人投手は誰かひとりが確実に一軍から漏れる。先発エースの3年目ジョンソンは別格として、昨季67試合に登板して防御率1.71と中継ぎエースになったジャクソン、リリーフに先発とフル回転して50試合に投げたヘーゲンズもリーグ優勝の陰の立役者という存在だから外せない。広島の外国人、特に投手の助っ人はハズレが少ないということを考えれば、1年目のブレイシアだって十分に期待ができる。14年にトミー・ジョン手術を受けているとはいえ、MAX155キロの真っすぐと決め球のスライダーはレベルが高く、中でもスライダーは5割を超える空振り率を誇る。米球界関係者はストッパーもいけると太鼓判を押している。12球団で最もハイレベルな外国人枠争いになりそう」(球界関係者)
緒方監督はうれしい悲鳴をあげることになりそうだ。