イチローは09年胃潰瘍に 青木にしか頼れない侍Jのモロさ

公開日: 更新日:

 合宿中、打撃不振に悩んでいた中田は、「最後の最後で自分のスイングを取り戻した」と言った。大阪合宿中の4日夜、中田は青木と母校(大阪桐蔭)の先輩でもある西岡(阪神)と会食した。その際、青木やメジャー経験のある西岡にいろいろとアドバイスをもらったことがプラスになったことは想像に難くない。別の球界OBが言う。

「選手たちが青木を頼りにしているのは間違いない。とくに野手は、外国人投手の動くボールへの対処に苦慮している。見極めようとしすぎると差し込まれてしまうからです。今後、対戦するであろうメジャー級の投手となると、さらに球威もある。稲葉コーチが合宿中の特打で青木の意見を参考にして、至近距離からのボールを打つ練習をした。青木にはチームリーダーとしての意気込みが多分に感じられる」

■大黒柱がスランプになったら…

 小久保監督も青木には大きな信頼を寄せている。7日のキューバ戦では3番起用を示唆するなど、戦力面でもまさに主力だ。

 しかし、その存在が際立てば際立つほど、侍ジャパンの精神的支柱がポキリと折れたときが心配。戦力でもメンタルでも選手が頼りにする大黒柱がスランプになったとき、チームに動揺が広がるのは必至だし、ダメージは大きいからだ。

 キューバ戦を前に「今まで準備してきたことをプレーで出したい。(他の選手には)その場その場で気付いたことがあれば、話をしたい」と意気込みを語った青木の胃に穴が開かなければいいのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」