オランダ戦では感情露わに 侍J指揮官にどんな“変化”が?
■投手起用は権藤コーチに一任
それがここ最近は、得点すればベンチで喜怒哀楽を前面に出すようになった。2次ラウンドを迎えるにあたり、選手には「どんどん攻めていこう」とハッパをかけた。
オランダをはじめ、メジャーリーガーを擁するチーム相手に力勝負で勝つのは難しい。11日の練習では小林ら捕手には内角を効果的に使うよう指示。リリーフ投手にも同様に攻める姿勢を持つようにと伝えた。野手には塁に出たら積極的に走っていくという方針を打ち出し、この日だけで3盗塁を決めた。
日本は現状、抑えを固定していない。1次ラウンドのキューバ、オーストラリア戦では牧田を起用したが、この日、1点リードの九回は則本に託した。誰が抑えなのか確定しておらず、投手陣も試合展開に応じて臨機応変に対応している。
「小久保監督は当初、いち早く抑えを含めて投手陣の役割を決め、固定したかったはず。投手に負担をかけた15年の『プレミア12』でのトラウマがあるからね。今回は投手に早めに役割を伝えたいと考えていた。けれども、投手起用に関しては全面的に権藤コーチに任せることで迷いがなくなった。何より結果が出ているし、気持ちも吹っ切れたのでしょう」(球界OB)