右手首痛でマイアミOP敗退 錦織を悩ます“職業病”の深刻度
「TFCC損傷はプロ野球の打者やテニス選手に多く見られます。手首を酷使するため、負担がかかって靱帯を損傷し、痛みが生じます。軽症であれば患部を冷やしたり、マッサージでほぐして炎症を取り除く治療を施します。多くの選手は3~4週間でバットが振れる状態まで回復します」
仮に錦織が手首の靱帯を痛めたとしても、軽症なら4大大会の一つである全仏オープン(5月29日開幕)には十分に間に合う。しかし、「個人差もありますが、治療を施しても症状に改善が見られない場合は、手術をするケースもあります」とも西川院長は言う。
デルポトロは、10年にメスを入れた際は復帰までに4カ月を要した。錦織の手首の状態が深刻なら、今季は長期欠場を強いられかねない。