記録更新狙う池江璃花子 女子50mバタVも「本当に悔しい」
一度だけ顔を上げた。
13日、競泳の日本選手権に出場した池江璃花子(16)。50メートルバタフライで、自身が持つ日本記録にあと0秒01まで迫る25秒51で優勝した。7月の世界選手権(ハンガリー)代表にも内定したが、記録が出なかったことについては「本当に悔しい。詰めが甘い」と唇を噛んだ。
勝因は息継ぎを1度に抑えたこと。息継ぎなしでの泳ぎが苦手だった池江は、昨年夏から足にフィンをつけて息継ぎなしで泳ぎ切る練習を続けてきたという。昨年末に1カ月間、メキシコで高地合宿も行った。
特訓の成果もあってか、今年2月、コナミオープンの50メートル自由形では息継ぎなしで日本新を更新した。
今回はバタフライ2種目、自由形3種目の計5種目に出場を予定している池江。「明日からは距離も伸びる。しっかり泳ぎたい」と残りの4種目に記録更新の望みをつないだ。
大会前、日本水泳連盟の平井伯昌競泳委員長が「池江選手中心の大会になるだろう」と宣言していた通り、池江の独壇場となりそうな気配だ。