FINAはマルチスイマー評価 池江璃花子に日本初MVPの芽

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 国際水泳連盟(FINA)は4日(日本時間5日)、今年の最優秀選手を発表。競泳の男子はリオ五輪5冠のマイケル・フェルプス(31=米国)、女子は同2冠のカティンカ・ホッスー(27=ハンガリー)の2人が受賞した。フェルプスは12年以来4年ぶり2度目、ホッスーは3年連続3度目の受賞となった。

 今年で7回目を迎えるこの賞の受賞者は欧米人ばかりで、日本人選手はまだいない。FINAは水の怪物フェルプス、鉄の女ホッスーのように複数種目で結果を残した選手を評価する傾向があるからだ。これまで日本人選手は平泳ぎの北島康介のように1種目に特化する選手が多かっただけに、最優秀選手の候補にすら挙がらなかった。

 今後、日本人選手で栄誉を手にする可能性があるのはリオ五輪で金メダルを獲得した萩野公介(22=400メートル個人メドレー)でも金藤理絵(28=200メートル平泳ぎ)でもない。泳ぐたびに記録を更新する女子高生スイマーの池江璃花子(16)だ。

 池江はホッスーに憧れ、複数種目をこなすマルチスイマーを目指している。リオで出場した自由形とバタフライだけでなく、全5種目に取り組んでいる。今後、世界選手権やW杯で複数種目のメダル獲得となれば、日本人初の栄誉を手にし、鉄の女と肩を並べる可能性もある。池江は「和製鉄の女」と呼ばれる日が来そうだ。

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