単独トップ今平周吾に谷口徹から「年間5勝」の重ノルマ
【中日クラウンズ 2日目】
プロ転向7年目の今平周吾(24)が大会2日目が終わって通算10アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップに立った。
中学生の時に関東ジュニア2連覇(06、07年)。高1で出場した08年日本ジュニアでは松山英樹を制して優勝。そして高校を中退して渡米し、09年全米ジュニアのベスト8に入ったこともある。アマ時代から注目選手だったのだ。
帰国後の11年にプロ転向。下部ツアー3年目の14年に初優勝と同時にチャレンジ賞金王に輝いた。15年にレギュラー初シードを獲得して、ツアー3年目の若手だが未勝利だ。
その今平が谷口徹から「今平には5勝してもらわないと」とハッパをかけられている。
「今平は今年から藤田寛之、谷口と同じクラブメーカーのヤマハと契約したのです。女子プロは大山志保、有村智恵、ユン・チェヨンの3人が加わり、大江香織、野村敏京と豪華な顔ぶれになった。ところが男子の新顔は今平だけ。そしてヤマハ契約全選手で今年は10勝する目標を掲げました。発表会場が都内の高級ホテルだったので、谷口が“これまでこんなホテルでの発表会はなかった。(ヤマハに報いるためにも)5勝してもらう”と席上でプッシュしたのです。藤田が47歳、谷口が49歳でノルマに貢献するのは大変だから、若い今平によろしく頼むというわけです」(ツアー記者)
そのお目付け役ともいえる谷口は2打差2位タイにつけており、バックアップ態勢も整っている。
今平は「まだ勝ったことがないのに契約させてもらった」と感謝している。ヤマハへ恩返しのためにもあと2日間ガムシャラにプレーするしかない。