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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

なぜ浦和には「人種差別的問題」がつきまとうのか?

公開日: 更新日:

 4日の浦和─鹿島戦で起きた「浦和DF森脇良太(31)の人種差別疑惑騒動」が、一応の決着を見た。9日に日本サッカー協会が、公式HP上で「他の競技者、他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱行為」「2試合の出場停止処分」を発表したのである。

 後半33分だった。コーナーフラッグ付近で小競り合いが起きた際、森脇の言動を巡って鹿島MF小笠原満男(38)が激高するなど、ひと悶着があった。試合後、小笠原は「(森脇が鹿島MF)レオ・シルバに対して口と鼻をふさいで『くせえ』という言葉を発した」とメディア陣に訴えた。

 森脇は「鹿島の選手たちに詰め寄られ、たくさんのツバがかかったので(不特定多数に)『口が臭い』と言った」と反論した。両者の主張が食い違う中、小笠原の「レオは『彼(森脇)はいつもそういうことを言う』と話していた」というコメントは看過できない。

 13年シーズンからJリーグでプレーしているレオ・シルバは実直な性格で知られ、日本語のヒアリング能力は非常に高いと聞いている。今回の森脇の言動が人種差別ではなく、侮蔑行為と結論が出た限り、レオ・シルバの発言は「信憑性に欠ける」と判断されたことになるが……。

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