なぜ浦和には「人種差別的問題」がつきまとうのか?
Jリーグの規律委員会は、7日に森脇と小笠原を呼んで個別に事情聴取を行ったが、森脇や小笠原の近くにいた選手は聴取したのか? 主審や副審からの聞き取りはしたのか?ピッチ上の集音マイクが拾った音声もチェックしたのか? スッキリしない部分は多い。
それにしても、なぜ浦和に「人種差別的問題」がつきまとうのか?
これまで外国籍選手に対して浦和サポーターが差別発言を繰り返し、500万円の制裁金を科せられたことがある。14年には人種差別を標榜する横断幕をスタジアムに掲出。Jリーグ初となる無観客試合を命じられた。
浦和は、横断幕問題の後に「差別の根絶を行う立場でありながら、深刻な事態を引き起こした」「今回の事案を機会に生まれ変わる」「差別的な発言と行為を撲滅していく」と表明し、これを徹底するために専従職員を置いた。しかし、処分が「侮蔑」と結論付けられた上であえて言わせていただくが、今回の騒動の“当事者”がサポーターではなく、主力選手であることを浦和フロントは肝に銘じて欲しい。
浦和は、職員やサポーターへの啓蒙活動はもちろん、社会的に影響力の大きい選手に「差別的な発言と行為」の愚かしいことを周知徹底しなければならない。
浦和OBとして、本当に「生まれ変わる」のか、厳しい目で見守っていきたい。