違法賭博の処分解除 復帰のバド桃田に注がれる冷たい視線

公開日: 更新日:

 元世界チャンピオンが表舞台に戻ってくる。

 違法賭博で昨年4月に日本バドミントン協会から無期限の出場停止処分を受けた男子シングルスの桃田賢斗(22)が、27日開幕の日本ランキングサーキット大会(さいたま市)にエントリーした。15日に処分が解除され、1年1カ月ぶりの復帰戦となる。

 2015年のスーパーシリーズ・ファイナルを制した桃田は、昨年4月に闇カジノ店での賭博行為が発覚。メダル獲得が有力視されたリオ五輪出場が絶たれた。処分期間中は所属先のNTT東日本で勤務、練習しながらバドミントン教室に参加するなど、社会貢献活動に取り組んだ。

 桃田は出場停止期間中の活動が認められて処分解除にこぎつけたが、ドーピング違反の女子テニス元世界ランク1位のマリア・シャラポワ(30=ロシア)が主催者推薦での早期出場を非難されたように、疑問や批判の声も上がっている。

■所属チームへの影響も

 日本代表で同僚だったある選手は桃田の不祥事発覚後、競技自体への風当たりが強くなっているとし、「同じバドミントン選手でも桃田と一緒にされるのは迷惑です。実戦復帰はともかく、代表への復帰時期は慎重に検討してほしい」と話していた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ