最善策なぜ打たぬ 10連敗の巨人“チグハグ采配”にOB苦言

公開日: 更新日:

「私に言わせれば、あれもベンチのミス。長野はもともとバントがうまくない。難しい一、二塁のバントはより成功率が低くなる。送らせて勝負をかけるというのなら、長野よりバント成功の確率が高い打者を代打に送るべき。勝つための最善策というのはそういうことです。高橋監督には一事が万事、勝負に対する厳しさが希薄に映る」(中村氏)

■球団ワースト記録に「マジック1」

 高橋監督は指導者経験がほとんどないまま監督になった。経験が浅く、しかも、選手時代から「優柔不断で決断力に欠ける性格」と言われた。それは、原前監督も自著「選手たちを動かした勇気の手紙」(幻冬舎)で《高橋由が無責任な男だとは思っていない。しかし、優柔不断なところもあり、どこかで逃げ道を作るようなところがある。言い方を変えれば、責任感が強すぎるから、自分で判断しないのかもしれない》《野球人として重要な『走攻守』のすべての資質を兼ね備えている。(中略)あとはどんな時にも逃げずに自分で判断し、堂々と戦える男になってほしい》と書いている。

「経験の浅い指揮官を支えるコーチ陣にも問題ありということでしょう。巨人のチーム打率はリーグ最下位の.235。選手任せではなかなか得点につながらないわけだから、狙い球を徹底させ、走者が出ればベンチがゲームを動かして、チーム単位で相手を攻略しなくてはいけない。にもかかわらず、この日のオリックス戦でも、選手がなにを狙って打っているのかまるで分からない。淡々と凡打を重ねているだけです」(前出の高橋氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる