即戦力の主力級がゴロゴロ ソフトバンク二軍は「宝の山」
ソフトバンクに他球団の視線が集まっている……と言っても一軍ではない。豪華選手を揃える二軍に、ヨダレを垂らす編成担当が多いのだ。
リーグ2位のソフトバンクは近年、若手の台頭がめざましい。8日に「7番右翼」で出場した上林は、まだ22歳の若武者。スタメンマスクをかぶった甲斐も24歳ながら、正捕手への道のりを歩んでいる。この日こそ4回途中8失点でKOされた先発の石川は、一軍デビューが今季という25歳の新鋭だ。
その影響もあり、二軍には若手にはじき出された元主力たちがゴロゴロしている。13年首位打者の長谷川(32)、10、11年盗塁王の二塁手本多(32)、一発のある吉村(33)、今季も一軍で先発した山田(29)などだ。
彼らは今後、一軍復帰のチャンスが減ることはあれ、増えることはないだろう。
セ球団の編成担当は「まさに宝の山です」と、こう話す。
「長谷川や本多などは、移籍すればまだまだ主力を務められる選手。いずれも来季まで契約があるので今オフにFA宣言はしないだろうが、トレードならどうか。交換要員次第では応じてくれる可能性がある。問題は長谷川は2億円、本多は1億8000万円の年俸だが、ソフトバンクが一部を肩代わりする手もある。このまま二軍の肥やしに給料を全額払うくらいなら、一部を負担して放出したほうがいいんですから。山田や吉村はここ最近はパッとしないが、環境が変われば活躍できると見ています」
オフはトレードの申し込みが殺到しそうだ。