来春センバツから実施決定 タイブレーク導入の致命的欠陥

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 日刊ゲンダイの人気コラム「鬼の秘伝書」でお馴染みの元横浜高校野球部部長の小倉清一郎氏は、「タイブレーク本来の目的は、日程を消化することであって、投手を守る制度ではない。極論すれば、延長十五回で勝った翌日に再び十五回に突入する可能性もある。タイブレーク方式でもエースが連投して無理をする可能性は残るのだ。本当に投手のことを考えるなら、15回を投げた翌日の試合は登板できないなどのルールもあわせて必要。WBCでは球数制限が設けられている」と、指摘している。

 実際、タイブレーク制は「点が入りやすく」はなるが、「点が入る」ものではない。延長十五回制が廃止されるため、投手が抑えれば延々に試合は続くのだ。選手の体調管理を問題にするなら、そもそも球児の負担の多くは、「甲子園出場」「全国制覇」を大義名分にした、指導者の勝利至上主義による酷使が元凶だ。選手を、自らの評価を高め、地位を守るための道具としか考えない監督の意識を変え、駆逐する方がよほど意義がある。

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