金本監督を支えられるのか 阪神新フロントに“内紛”の火種

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 12月1日付でフロントが大幅に刷新された阪神。新社長には甲子園球場長などを歴任した揚塩健治氏(57=阪神電鉄取締役、阪神不動産社長)、副社長には前常務の谷本修氏(53)が編成トップの球団本部長を兼務する形で就任した。

 FA権を行使した大和については事実上、谷本本部長が窓口を担い、結果的にDeNAへ流出することになったが、来季の4番候補として新助っ人のロサリオ(28=内野手)を2年総額8億5000万円(推定)という新外国人選手としては球団史上最高額で獲得した。05年以来のリーグ優勝に向け、新フロントのバックアップ体制は必要不可欠だ。

「2人とも業務についてはまだ手探りの状態だろうが、今後は自分自身のカラーを出したいと思っているはず。優勝に向けて強固なタッグを組めれば問題ないが……」

 とは、さる阪神OB。

「揚塩社長と谷本副社長は、親会社である阪神電鉄内での学閥が異なる。大阪府大卒の揚塩氏は藤原会長の後輩、京大卒の谷本氏は秦社長の後輩だ。いわば会長派と社長派ということになる。大手の会社に学閥はつきものだが、堅実志向が強く失敗を嫌う阪神という会社はかねて学閥が幅を利かせてきた。何かがあったとき、責任のなすり合いをする可能性はゼロではない」

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