打撃練習再開へ 日ハム清宮に懸念される周囲の過剰な期待
しかし、一軍選手の多くは、まだ生で清宮の打撃を見ていない。まずはティー打撃から再開することになるが、「高校通算111本塁打を放った打撃がどれほどのものなのか、とにかく早く見てみたい」と、周囲は色めき立っているのだ。
今回のキャンプに清宮はアディダス社の特注バットを持参した。プロ入り前に50種類のバットを自ら試し打ちし、その中から実戦用として3種類を厳選。素材はメープルとアッシュの2種類でそれぞれ硬軟がある。中にはヤクルトの山田哲人と同じモデルもあり、重さは860~880グラム程度。今後も微調整を加えていくという。
球界OBによると、「清宮は『遠くへ飛ばすというよりも、詰まっても本塁打やヒットを打ちたい』と考えている」らしいから、それが実践できるようなバットを選んだのだろう。
こだわりのバットでガンガン打ち込むのは沖縄での2次キャンプからになりそうだが、はたして周囲をうならせるような打撃を見せられるか。あまりにも期待が膨らみ過ぎているだけに、ちょっとやそっとじゃ満足してもらえないんじゃないかと心配にもなるのだ。