完璧一転ぶつけてから失点 阪神・藤浪に“荒療治”のススメ
まだ、「完治」していないようだ。
阪神藤浪がDeNAとのオープン戦に先発。4回を投げて7奪三振、2安打、3失点。球数は56球だった。
初回は先頭の桑原を3球三振に仕留め、阪神からFA移籍した大和は二ゴロ。3番筒香は外角のシュートで見逃し三振。上々のスタートを切った。二回、三回もそれぞれ2三振を奪い、ここまで無安打、四死球なし。ボールも切れていた。
ところがだ。四回1死から大和の足にぶつけて初の走者を出すと、筒香には真ん中の直球をレフト前へ運ばれる。つづくロペスにも甘いカットボールを強振され、浜風に乗った打球は左翼席最前列に飛び込む3ランとなった。
藤浪はロペスに浴びた一発について「あの球は甘かったし、逆球気味で弱い球だった。失投です」と反省した。
プロ5年目の昨年は、ヤクルト畠山に対する頭部死球により制球難が悪化。死球癖から右打者の内角に投げられず自滅する試合が多く、不振から二軍にも落とされ、入団以来最低の3勝止まりだった。