翌日18ホールから2ホールに 全米OPプレーオフ短縮の真相

公開日: 更新日:

■大金を払うテレビ局のご意向

 それではなぜ、これまで100年以上も18ホールのプレーオフにUSGAがこだわってきたのか? それは公平に勝者を決めるためだ。

 ゴルフは選手とコースの戦いだ。全米オープンではその開催コースが毎年変わり、個々のプレーヤーにとって苦手なホールや得意なホールが出てくるのは当然だろう。

 例えば、非力な選手がパワーヒッターと距離の長いパー5でサドンデスのプレーオフということになれば、どちらが有利かはおのずと明らかだろう。

 集中力、体力、そして技術とすべて兼ね備えてこそ真の王者というのが、これまでの全米オープンの発想だ。

 マスターズは、クラブハウスに近い18番パー4と10番パー4を繰り返す、サドンデスのプレーオフを採用しているが、毎年同じオーガスタ・ナショナルで開催されるために大きな問題にはならない。

 全英オープンは4ホール、全米プロは3ホールのプレーオフ方式だ。

「2ホールであれば選手は一度のミスを取り返せる」(前出のデービス氏)というのがUSGAの言い分だが、18ホールから2ホールというのはあまりに極端で、これはもうサドンデスと変わらない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド