セネガル編<上>デュエルを避けつつカウンターに勝機を
セネガルのW杯出場は2002年日韓W杯以来、4大会ぶり2度目となる。チームを率いるシセ監督は、日韓大会でセネガル旋風の立役者のひとりとしてベスト8入りに貢献した。あれから16年。どんなサッカーをやってくるのか? サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」日本代表担当の河治良幸氏による「セネガル徹底分析」第1弾。 (聞き手=六川亨・元サッカーダイジェスト編集長)
――W杯の経験値では6大会連続出場の日本の方が上ですが、マネ(リバプールFW)ら多くの選手が、欧州の強豪でプレーしています。
「セネガルは、まずはフィジカルの強さを前面に押し出した戦い方をしてくるでしょう。オープンスペースを突くのではなく、あえて接触プレーを仕掛けてくる可能性も高い。1対1の局面が多くなるでしょう」
――ハリルホジッチ前監督が言っていたデュエル(フランス語で決闘の意味)が問われるゲームになります。
「そのデュエルは、あるデータによると<1試合当たり200回ほど>発生します。フィジカル面でハンディを抱えている日本は、正面切って決闘するのではなく、たとえば駆け引きの妙でボールを奪うとか、警告を受けない程度のファウルで止めるとか、デュエルをできるだけ減らし、発生しても有利な状況で勝負に持ち込めるようにしたいですね」