帰化選手だらけのインドネシアに圧勝も…森保Jに欠けた守備陣統率のセンターバック
森保ジャパン(世界ランキング15位)が15日、同130位のインドネシアとのアウェー戦をジャカルタで戦い、0-4と完勝した。
序盤は、6万人超の地元サポーターの熱烈声援を受けたインドネシア選手が果敢に攻め入るシーンもあったが、35分に相手オウンゴールで先制した日本がペースを掌握。4分後にフランスFW南野拓実(29)が、技アリシュートで追加点を挙げた。
緊張の糸が切れたのか、後半4分には相手GKがマイボールをパスミス。これをポルトガルMF守田英正(29)が冷静にゴールに流し込んで3点目である。
インドネシアは登録メンバーの半数以上を旧宗主国オランダからの帰化選手で構成。チーム力アップを目論んで日本戦に臨んだが、圧倒的なレベル差は歴然としていた。もっとも、格下との一戦でも森保ジャパンのアキレス腱は健在だった。
守備陣を統率するCB(センターバック)の不安定さである。
「英プレミアDF冨安建洋(26)、ベルギーDF谷口彰吾(32)のケガによる不在もあってドイツDF板倉滉(27)が3DFのセンターを務めたが、前半だけで2度の凡ミスを犯し、そのうちの一回は相手FWとGK鈴木艶彩(22)の1対1を作り出してしまった。鈴木の好セーブがなかったら先制点を献上するところだった。パリ五輪で評価を高めた身長192センチの川崎DF高井幸大(20)ら若手の台頭に期待したいが、高井は今回フィジカルコンディションが万全ではない状態での招集とあって、中国戦もベンチ外が予想される。DF板倉が再びセンターで先発するだろうが、相手が弱小チームとはいえ、不安はぬぐえません」とは元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏。