決勝戦で9連敗…錦織圭がアンダーソンの高速サーブに脱帽
また、優勝トロフィーを逃した。
男子テニスのエルステバンク・オープン(ウィーン)は28日(日本時間29日未明)、世界ランキング11位で第5シードの錦織圭(28)が、同8位のケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)にセットカウント0―2でストレート負け。2016年2月のメンフィス・オープン以来約2年8カ月ぶりのツアー通算12勝目を逃し、決勝で9連敗である。
錦織は長身(203センチ)から繰り出される最速220キロ超の強烈なサーブに苦戦し、第1サーブに反応できないシーンも目立った。第2セットはタイブレークまで持ち込みながら、最後はセンターにサービスエースを決められ、競り負けた。
2時間近い打ち合いを落とした錦織は「相手のプレーがとてもよかった」と脱帽。2年半以上も優勝から遠ざかっていることに「いいテニスを続けられるように努力するだけ。そうすれば、いつか勝てる」と自分に言い聞かせるように話した。
今大会で決勝まで勝ち上がり、錦織は年間成績上位8人で争うATPツアーファイナル(11月・ロンドン)進出争いで9位(3210点)に浮上。すでに6人が進出を決め、残りの2枠を次戦パリ・マスターズ大会(29日開幕)で、8位(3535点)のドミニク・ティエム(25=オーストリア)、10位(3065点)のジョン・イズナー(33=米国)と争う。