反町康治さん<5>ストレスに感じた“サラリーマン”の肩書き

公開日: 更新日:

 しかも、その足でオフィスに行き、機長の氏名、年齢、乗務時間といった資料を打ち出して、記者会見場まで持っていったという。

「その日は休日で時間も遅かったので、社内に人がいなかったんです。あとで客室の方からお礼を言われました」

 初年度のJリーグで、チームは前期、後期とも7位に終わったが、正月の天皇杯で優勝した。その翌日から、プロになるか会社員でいるか、自問自答の日が続いた。

「すごく考えましたよ、すごく。決め手になったのは、プロリーグが商売としても根付いていきそうだという肌感覚と、ほかの選手と同じ土壌でやりたい、選手として輝きたいっていう思いです。それで1月の終わりごろには会社を辞めるって決めて、プロ選手としてベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)に移籍した。2つのことを同時に進めました」

 ベルマーレの合宿には遅れて参加したが、さらに遅れて来た選手がいた。

中田英寿です。合宿では同じ部屋でした。彼とはベルマーレ同期なんです。いっぱい面倒も見ましたよ。行きつけだった天現寺の焼き肉屋にも連れて行ったしね。今はもう予約すら取れないみたいだけど、当時は自分で冷蔵庫からビールを出して飲むような店で、しょっちゅう行ってたんだ。おばちゃん、覚えてるかな~」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した