著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

わざわざメジャーリーグが大西洋渡って試合した意味とは?

公開日: 更新日:

 ロンドン五輪のメインスタジアムで、サッカーのウェストハムのホームに使ってる四角い競技場を、ひし形の野球場に造り直してまで野球をやりたかった理由はなんだろか? 本塁からセンターまで117メートルというのは明らかに狭い。腕っぷしの強いメジャーリーガーがコンとフライを上げればホームランになる。

 案の定、ヤンキース先発マー君もRソックス先発ポーセロも1回もたず。ボカスカ乱打戦で17対13なんてありえない試合だぁな。Jスポーツチャンネルで「歴史的な一戦」と実況中継してたNHK出のイッチョ上がりアナなんざ、いい声で「ラグビーの試合と見まごうほどです」てなことで、本来の野球ファンからすればこんなものを野球だと思ってもらいたかぁねえな。

「フライを上げた途端にスタジアムのファンが一斉にフ~~~ッとホームから外野へ向けて息を吹きかけたらしい」

「いやいや、本物のファンが吹いたって話だ」

「ロンドンに本物の野球ファンはいねえだろ」

「そうじゃなくて、天井の傘の部分にこしらえた本物の巨大ファンが、外野へ向けてブワ~~ッて回ったらしい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド