夏の甲子園V争いは? OB・スカウト・強豪校監督ら多角分析
今年の夏の甲子園は根尾(現中日)や藤原(現ロッテ)がいた昨年の大阪桐蔭のような、絶対的本命がいない。
大会2連覇を狙った大阪桐蔭も、春夏連覇を目指した東邦(愛知)も地方大会で敗れた。
30日、徳島と愛媛の代表校が決まり、49校がすべて出揃ったが、波乱の予感漂う101回大会を制するのはどこか。
■選手層がブ厚い東海大相模
「東海大相模(神奈川)は、とにかく選手層が厚い。もうちょっと監督の手腕が優れていれば、毎年、甲子園に出てるし、甲子園でも間違いなく上位まで勝ち進んでますよ。同じ神奈川の横浜も選手は粒揃いですけど、ここは横浜以上に能力のある選手が揃ってます」
こう言うのはあるプロ野球OB。「知人の息子が相模の野球部にいて、よく練習を見に行くんだけど、選手個々の能力は高校生離れしている」と証言するのだ。
東海大相模は甲子園に出たときの勝率が飛び抜けていい。2010年夏以降、春夏合わせて5回出場。14年夏に初戦で松本(現ソフトバンク)擁する盛岡大付に敗れた以外は、すべて上位に進出している。11年春と15年夏は優勝、10年夏は準優勝、18年春は4強入りした。甲子園に駒を進めたときの勝率はライバルの横浜を上回っていて、激戦の神奈川を圧勝した今回も優勝を狙える戦力が整っている。