鍛治舎監督に応武監督 実績ある「移籍監督」の初出場に注目
「移籍監督」が新天地で初めて出場を決めた際、そのチームは躍進する可能性がある。
1988年に宇和島東(愛媛)を率い、センバツ初出場初優勝に導いた故・上甲監督は、2002年に野球部が新設された同県の済美の監督に就任。わずか2年で04年センバツ初出場初優勝に導き、その年の夏も初出場準優勝の快挙を達成した。
松商学園(長野)で91年にセンバツ準優勝、夏8強に導いた中原監督(現・日本ウェルネス筑北監督)は、05年に長野日大の監督に就任すると、08年センバツ8強、09年夏は16強といずれも初出場で健闘した。
東邦(愛知)を平成最初の89年センバツ優勝、77年夏と88年春は準優勝に導いた阪口監督は、05年に大垣日大(岐阜)の監督に就任し、春夏を通じ初出場となった07年センバツで準優勝を果たした。
高校野球ではないが、松下電器産業(現パナソニック)を社会人の全国大会「都市対抗」4強に導いた鍛治舎監督は、14年に秀岳館(熊本)の監督になり、16年春にいきなり4強。4季連続で甲子園に導くと、うち3回ベスト4に進んだ。