「殴られる方がマシ」鉄拳制裁より悪質な“パワハラ”の実態

公開日: 更新日:

■「選手ではなくコーチを殴れ」

 評論家の小川邦和氏は「今回の緒方監督による暴行問題は、全力疾走を怠った野間のプレーが直接的な原因だが、それ以前に兆候はあった」とこう続ける。

「今季の開幕直後から、緒方監督はチャンスで何度も野間に犠打のサインを送り、野間がそれを失敗する場面があった。十分に3割を打つ能力のある野間に対して犠打のサインを出すこと自体、私は愚策だと思っている。しかも、野間はお世辞にもバントがうまくない。打撃技術が高く、しかも、バントが不得手の選手に対し、何度も犠打のサインを出すのは、ある種のパワハラですよ。選手の能力を生かそうとしていないし、信用していない。緒方監督には度重なる犠打失敗による不満がたまっていたはず。それが、走塁ミスで爆発した。当然、野間は野間でミスを減らすための努力をするべきですが、同じミスを繰り返すのは、指導者の責任の方が大きい。野間のミスに頭にきて手を上げるなら、しっかり指導できていないコーチを殴れと言いたい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」