実に45発…試合中のベンチ裏に鳴り響いた生々しい殴打の音

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 2004年に中日の監督に就任した落合博満氏はまず、【いかなる理由があっても選手に手を上げてはいけない。守れなかった場合は解雇する】との念書を用意し、招聘したコーチ一人一人にサインをさせた。

 当時の投手コーチ・森繁和氏は、自著「参謀」(講談社)の中で<いざ契約という段階になって監督から言われたのが>とこう振り返っている。
<このチームは監督やコーチの顔色や機嫌を見て動くようになっている。選手が上に怯えているようではいけないが、その習性が抜けきっていないチームだ。首脳陣が舐められてしまうことは良くないが、指導者の顔色をうかがって動くような選手だけは育てないで欲しい。だから、手だけは上げないでくれ>

“闘将”の異名をとった星野仙一氏(故人)が2度目の中日監督を退任する01年まで、チームには鉄拳指導が常態化していた。現役時代にロッテから中日に移籍した落合氏は5年間、監督・選手として星野氏と同じ釜の飯を食い、愛のムチという名の激烈な鉄拳指導を目の当たりにした。

「特に星野監督の第1次政権(87~91年)は、そりゃあ、すごかったですよ」

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