阿部二軍監督“初采配初勝利”も…育成勢起用は原監督の腹ひとつ
原監督「ダメなら外国人選手に」とはっきり
その二軍指揮官は試合後、「『阿部監督、初采配初勝利』とかいらないから。まだ紅白戦だし、目立った選手を記事にしてあげて」と報道陣に注文。目立った2人はどんな選手なのか。自身も育成選手からセの新人王を獲得するまで這い上がった松本哲也二軍外野守備走塁コーチがこう言う。
「モタは去年、走攻守で緻密な日本野球に苦労しました。日本はいろいろなサインがあったり、決め事が多い。2年目で慣れてきた感じはある。パワーがウリですが、肩は強いし、足も遅くない。守備も成長しています」
笠井はどうか。松本コーチが続ける。
「大卒3年目なので後がない。三軍の頃からずっと見ているので、頑張って欲しい選手。外野守備と俊足が持ち味ですが、課題の打撃で3安打。盗塁を決めて長所をアピールできたのもよかったです。一軍の外野のレギュラー陣(丸=30、パーラ=32、亀井=37、陽岱鋼=33ら)は30代。何とか次の世代枠に割って入って欲しい」
阿部効果でファームの若手に活気が出てきた。ただ、巨人は甘くない。原監督はキャンプで若手を競わせている一塁を例に挙げ、「もしダメなら、外国人選手をお願いしている」とはっきり補強をすると口にしている。モタは一塁も兼務する選手だ。若手を生かすも殺すも、原監督の腹ひとつということである。
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