四大陸SP首位発進 紀平が見据える4回転サルコーと“その先”
6日に韓国ソウルで開幕したフィギュアスケートの四大陸選手権の女子SPで、紀平梨花(17)が首位発進。トリプルアクセル、3回転ルッツを成功させ、2位に5点以上の差をつける81・18の高得点をマークした。
「アクセルもしっかり決められたし、(8日の)フリーは自己ベストを目指します」(紀平)
フリーでは4回転サルコーに挑戦するかが注目される。本人は、「まだ構成は決まっていない」としたが、初めて4回転の封印を解いた昨年12月のGPファイナルでは、着氷に失敗して転倒。今大会でそのリベンジを果たせば、女子史上初となる四大陸選手権連覇も現実味を増す。4回転時代に突入している女子では、ロシア勢がGPファイナルの表彰台を独占。2位に入ったシェルバコワ、3位のトルソワはともに4回転を成功させた。特にトルソワは4種類5本の4回転ジャンプを跳ぶ。紀平は現時点で4回転サルコーの1種で、公式戦ではまだ成功がない。
「完成度や表現力など総合力が紀平の大きな武器ではあるが、高い技術点を得るロシア勢に対抗するには4回転の習得は避けては通れない。いや、4回転サルコーどころか、4回転ルッツ、フリップなど、その先も見据えなければ、ロシアの牙城を崩すのは容易ではありません」(フィギュア関係者)