タイサッカー界にニッポンムーブメント 日本人監督対決も
試合は1ー1の痛み分けだった。開始早々にサムットプラカーンが先制して前半を折り返すが、後半、前年覇者であるチェンライUがチャンピオンの意地を見せて追い付いた。
実は、まだ“日本”を感じられることは尽きない。サムットプラカーンにはふたりの元Jリーガー選手(小野悠斗と坂井達弥/共に今季新加入)がプレーし、石井監督を支えるコーチも日本人(加藤光男)。またチェンライUのアシスタントコーチも日本人(樋口大輝)なのだ。もうここまでくると、ここがどこなのか良く分からなくなってくる。
今、タイサッカー界にはニッポンムーブメントが到来している。
街の至るところでチャナティップ(札幌)が微笑む広告を目にするし、北海道コンサドーレ札幌や横浜F・マリノスのユニフォームを着るファンを見掛けることも珍しくはなくなった。
また西野朗が動けば直ぐにニュースになる。
まさにタイと日本のサッカーの強いかかわりを感じられる日々だ。
いやはや、凄い時代が来たものである。
(文中敬称略)