タイリーグ開幕現地行脚 男に惚れて女にキュンとなった夜
3週間前、U―23(23歳以下)アジア選手権(1月8日~26日)の取材でバンコクに滞在していた。
その時は春節休暇を楽しむ大陸からの旅行者で賑わっていたが、今その絵はない。大型連休はなくとも、普段から至るところでマンダリンが飛び交っている街なのだが、中国人団体客でいつも賑わいをみせているラチャダピセーク通りやタラート・ロッファイ(鉄道市場)にすら人影がないほどの状況なのだ。
世界を不安と心配のるつぼへと誘っている新型肺炎による余波は、ここバンコクでも起きている。
そんなどこか静かな週末でも、筆者の心は騒ぎ立っていた。2020年タイリーグが開幕したからである。16チームで構成されるタイリーグ1(タイ1部)は国内最高峰リーグだ。毎節8試合が行われる。開幕節は金、土、日曜(14、15、16日)で行われたことで、3試合を取材することが可能だった。
金曜の開幕カード(サムットプラカーンシティFCvsチェンライ・ユナイテッド)を皮切りに、土曜はランシットでBGパトゥムユナイテッドvsムアントン・ユナイテッドを、日曜はバンコクでポリス・テロFCvsブリーラム・ユナイテッドを現場観戦する予定を立てた。結果、訪れた会場すべてで西野朗タイ代表監督が視察に訪れていた姿を目にする。