タイサッカー界にニッポンムーブメント 日本人監督対決も
実に幸せな時間だった。取材で訪れたスタジアムで数多くの“日本”を感じられたのだから。何を言ってんだ? と言われかねない序章だが、微笑みの国のタイ王国で行われたタイリーグ1(タイ1部)の今季開幕戦での話になる。
Jリーグがメディア向けに開くキックオフカンファレンスが東京で行われた日(2月14日)、筆者はタイ・バンコクに居た。Jよりもひと足早く迎えるタイリーグ開幕と日程が被ったことは、以前から分かっていた。
どちらへ行こうか、天秤に掛けたことも事実。奇しくもバレンタインデーとも被り、チョコをもらえるアテなんてこれっぽっちもないのに東京居残りを悩んだのも事実。
しかし、開幕カードが日本人監督対決という響きの方が勝り、タイへ飛ぶことを決断することになる。
首都・バンコクの中心地から南東へ約40キロ。タクシーで正味1時間の距離にあるサムットプラカーン県のスタジアムが今回の舞台だ。
金曜夜8時開始の“金T”開幕マッチ。家路を急ぐ帰宅ラッシュ渋滞にはまり、実際の距離よりも凄く遠く感じた。