巨人・阿部二軍監督は夜もグラス片手に宿舎の自室で指導
阿部慎之助二軍監督(40)がめまぐるしく動いている。
18日はフリー打撃に登板。30分以上投げ込んだ後は、外野ノックを行った。1日にキャンプインして以来、グラウンド内を縦横無尽。青年監督らしく、じっと練習を見ていることがあまりないのだ。
特守ではノッカーとして若手を右へ左へ走らせる。ティー打撃では選手に両足を広げさせ、自ら連続でトスを上げる。バットを振り切った状態で止めた上で、重心を5センチ下げさせる。二軍の練習場は若手の悲鳴が響き渡っている。
鬼軍曹ぶりはグラウンド外にも及ぶ。
1月31日。キャンプイン前夜のミーティングで、阿部二軍監督はナインにこう宣言したという。
「いつでも部屋のドアを開けておくから、訪ねて来い」
そうは言ってもファームの若手が阿部二軍監督の部屋のドアをノックするのはハードルが高い。そんな中、勇気のある選手が現れた。
「4日の紅白戦が終わって第2クールが始まった6日か7日の夕食後に行きました」と言う10年目の吉川大幾(27)がこう告白する。