紀平がチャレンジ杯連覇 打倒ロシアの鍵はジャンプの高さ
日本のエースがロシア勢との再戦を前に結果を残した。
23日に閉幕したフィギュアスケートのチャレンジ・カップ(オランダ・ハーグ)で、紀平梨花(17)がショートプログラム、フリーともトップに立ち、合計230.65点で、2連覇を達成した。
紀平はフリーで、注目された4回転ジャンプを回避。難度の高さよりも安定感を求めた3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)に成功。ほぼノーミスでフリーの自己最高得点をマークした紀平は「確実な演技をすれば得点できる」と手応えを口にした。
初優勝を目指す3月16日開幕の世界選手権(カナダ・モントリオール)に向けて弾みをつけたが、昨年のGPファイナルで表彰台を独占したロシアの3人娘との差は埋まるのかどうか。
GPファイナルを制したアリョーナ・コストルナヤ(16)は3人の中で唯一、4回転をプログラムに取り入れていないものの、紀平同様、演技の精度の高さと表現力が持ち味。ジャンプのスピードと高さは世界最高レベルとされ、総合力は2018年平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワをも上回る。