羽生結弦「SEIMEI」復活の裏に5歳下宿敵・チェンの覚醒
フィギュアスケート四大陸選手権は7日、男子ショートプログラム(SP)を行い、平昌五輪金メダルの羽生結弦(25)が自己ベストを更新する世界最高の111・82点でトップに立った。
今大会を前に、フリー(9日)のプログラムを平昌で演じた「SEIMEI」に戻した羽生。プログラム変更について本人は「自分が目指しているスケートは、ただ難しいことをするスケートじゃないと思った」と原点回帰を理由に挙げたが、それだけではない。
精度の高い4回転ジャンプを披露し続けるライバルの存在も少なからず影響を及ぼしたともっぱらだ。
平昌以降、宿敵のネイサン・チェン(20=米国)が台頭。昨年3月の世界選手権(埼玉)、同12月のGPファイナル(イタリア・トリノ)では、いずれも20点以上の大差をつけられて連覇を許した。
羽生は昨年10月のGPシリーズ・カナダ大会で世界最高得点(322・59)を記録しながら、チェンはGPファイナルで335・30点をマーク。あっさりと塗り替えられた。若くして覚醒した感のあるチェンとの差は広がるばかりだ。