米ラグビー協会破産で火の粉が…日本は後進国に逆戻りも?
新型コロナウイルスの猛威は競技団体をも壊滅させた。米国ラグビー協会が先月30日(日本時間同31日)、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。大会の自粛が続いたこともあり、財政難に陥ったのだという。
今後は国際統括団体のワールドラグビーの支援で再建を目指すことになるが、日本は対岸の火事と安穏としていられない。米協会の破産を機に世界のラグビーから取り残される可能性もあるからだ。
すでに、南半球最高リーグのスーパーラグビーに日本から参戦しているサンウルブズの今季限りでの除外が決定。主催するSANZARが、日本での利益を見込めないと判断したからだ。
かねてSANZARでは、豪州、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチンに加え、北米への進出を検討してきた。昨年の日本大会まで6大会連続でW杯に出場し、近年は国内強化が進む米国、カナダなどの複数チームを招いて、リーグ活性化を図るためだ。もちろん、人口が多く、市場拡大を図りたい思惑もある。SANZARは市場として、これ以上の伸びが見込めない日本を切り捨てて、米国にかじを切ったわけだ。