女子バレー悲運のセンター・池知晶代氏 幻は一生悔い残る
帰郷後は教育委員会に勤務し、同時に高知工科大学の女子バレー部監督に就任した。現在も同大での指導に情熱を注いでいる。
「(東京五輪は)延期ならまだ救いがあるので本当に良かったです。中止になって私たちのように“幻”になったら、選手たちに一生悔いが残ります。2020年に焦点を合わせていた選手は本当に気の毒です。年齢のことや体のどこかを痛めながらもギリギリで取り組んでる選手もたくさんいると思うので」
女子バレーは、今季代表登録者29人のうち、来年の夏には30歳を越える選手が11人。ベテラン選手にとっては、五輪へ挑む最後のチャンスとなりそうだ。
▽1958年1月15日生まれ、高知県南国市出身。土佐女子高校時代に全国大会へ出場。卒業後(76年)は富士フイルムへ入社し、79年全日本入り。81年に引退した。現在は高知工科大学の女子バレー部監督を務める。