西武内海に巨人出戻り情報 復活気配も来季はコーチ修行か
阿部慎之助が監督就任なら右腕に
そんな内海だが、15年間を過ごした古巣の評価は上がっているという。巨人の当時の石井球団社長は18年12月、内海を人的補償として送り出す際に「今後は埼玉西武ライオンズで、これまで通り、子供たちの憧れの的として活躍し続けてもらい、いつの日か、再びジャイアンツに戻ってくれることを期待しています」とコメントしていた。
巨人のさるチーム関係者が声を潜めてこう言った。
「西武では苦しい時間を過ごしています。二軍で放置されても、早く球場入りして黙々と走ったり、誰よりも練習をしている姿をウチの関係者が目撃しています。はっきり言って、いずれは巨人の主要ポストに就いてもらいたい。幹部候補生です。石井球団社長が言っていたのは、選手としてではなく、指導者として。現役は今季限りにして、来年から巨人に戻ってコーチの勉強を始めてほしいというのが球団の本音。これは阿部二軍監督と関係しています」
原監督の3年契約が切れる2年後の22年オフ、次期監督の最有力候補は、現段階では阿部慎之助二軍監督(41)である。阿部二軍監督と内海は、正捕手の主砲とエースという立場で、07年からと12年からの2度にわたるリーグ3連覇を支えてきた。いわば同志のような間柄だ。阿部二軍監督が晴れてその時を迎えた時、内海を入閣させる可能性は高いと、前出の巨人関係者がこう明かす。
「阿部が何を考えているのか。どういう野球をやりたいのか。最も理解しているのが、長年バッテリーを組んできた内海といえます。だから、監督就任が決まった暁には『一緒にやらないか』と真っ先に声をかけるのは間違いない。いずれ一軍の首脳陣になるなら、球団としては内海に今季限りで現役を引退してもらい、来年から巨人に復帰して二軍のコーチでも三軍監督でもいいから、指導者の勉強を始めて欲しいという構想がある。阿部、高橋由伸、松井といった次期監督候補や原監督、さらに長年リーダーを務めた投手陣だけでなく、長野(現広島)や坂本といった野手からの人望も厚い。どこを見渡してもそんな選手、他にいません。カリスマ性が強く、誰とでも仲良く付き合うというタイプではない阿部をフォローし、選手との間に入れる内海ならバランスが取れます」
西武のチーム防御率は23日現在4・53でリーグワースト。内海の手も借りたい投壊状態だが、巨人は現役を続ける気だった高橋由も阿部も指導者に転身させた。内海にもポジションを用意する可能性が高い。