西武内海に巨人出戻り情報 復活気配も来季はコーチ修行か

公開日: 更新日:

「調子は良かったけど、ジョーンズの入り方は反省しても反省しきれない」

 プロ17年目の西武内海哲也(38)が昨23日、出場選手登録を抹消された。

 22日のオリックス戦で移籍後初登板初先発。巨人時代の2018年9月14日以来の一軍登板で、三回まで無安打投球を見せたが、冒頭のコメントで悔やんだように、ジョーンズに浴びた2発に泣き、6回4失点。それでも許したのは3安打のみ。732日ぶりの白星こそ逃したものの、辻監督は「思ったよりいけるなという気がした」と想定外の好投だったとし、「今日くらいの投球をしてくれたら十分。1回飛ばしても10日間でいける」と次回の登板を保証した。とはいえ、あまり期待していなかったことが分かるコメントでもある。

■二軍でも腐らずに出番待つ

 無理もない。巨人時代の11、12年に2年連続最多勝に輝くなど、通算133勝を挙げた元エースも、炭谷のFA移籍による補償選手として西武へ移籍した昨季は、左前腕肉離れの影響もあり、一軍登板はなかった。昨年10月には、左前腕筋腱を手術するなど、度重なる故障に泣かされていた。

 今季は二軍で段階を踏みながら慎重に調整を進めていたが、好投してもなかなか一軍から声がかからない。いい、悪いを繰り返す一進一退の状況が続く中、腐らずに出番を待っていた。巨人時代から練習量の多さには定評がある。

 さる球界関係者がこう言う。

「そんな姿は西武の若手の手本となっていました。ただ、0勝に終わった昨オフの契約更改で、減額制限いっぱいの年俸7500万円に下がったとはいえ、西武では高給取りの部類。まだ1勝も挙げていないということもあって球団の評価は必ずしも高くありません。今年は松坂も入団したし、一軍にいない大物ベテラン投手を2人も抱え、球団としてどう扱っていいか分からないというか、手に余る感じは否めません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  2. 7

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  3. 8

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

  4. 9

    巨人・坂本勇人は「最悪の状態」…他球団からも心配される深刻打撃不振の哀れ

  5. 10

    佐々木朗希よ…せめてあと1年、吉井監督の下で準備期間を過ごせなかったのか。メジャーはそんなに甘くない

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情